2023年5月29日、補給組合の通常総会が開催されました。
パチンコホールが減少したことによりパチンコホールの設備機器関連企業の業績も悪化し、内3団体は統合を検討していることが明らかになりました。
統合を検討している3団体
業績が悪化したことで統合を検討しているのは下記の3団体です。
補給組合(遊技場自動補給装置工業組合)
玉補給装置とホールコンの製造業者が集まる団体。
エース電研、北電子、三洋物産、SANKYOなど組合員は27社。
メダル工業会(遊技場メダル自動補給装置工業会)
メダル自動補給装置や自動回収装置などの周辺機器を製造している団体。
エース電研、オーイズミラボ、京楽、大都販売など組合員は11社。
自工会(遊技場自動サービス機工業会)
自動玉貸機、メダル貸機、両替、サービスカウンター機器などの自動サービス機器を製造する業者が集まる団体。
ダイコク電機、大一商会、フィールズ、大都技研など正社員33社、賛助会員5社。
なお、統合は1~2年をかけて検討するとのことで、新団体が発足されるのか、吸収されるのかは現段階では未定とのことです。
スマスロ・スマパチが原因か?
補給組合の秋田光勇理事は「3団体すべてに加盟している企業もある」とし、似通った設備系の団体は統合されるべきという意見があると伝えています。
それに加え、補給組合、メダル工業会、自工会の3団体が統合を検討する原因の一つにスマスロやスマパチの存在があるのではないでしょうか。
スマスロ、スマパチの一番の特徴はメダルや玉がない点です。
直接メダルや玉に触ることがないので、清潔ですし、ドル箱の上げ下げがなくなるので、人件費の削減にもなります。
しかし、それによって、メダルや玉貸機が不要になり、業績が悪化したという見方もあるでしょう。
スマスロやスマパチは次世代型の遊技機なので、新しいものが好きな人や、これから遊技を始めようとする人には向いているかもしれません。
しかしアナログな玉積みを好む古参ユーザーもいるようで、「玉積みサービス」を取り入れているパチンコホールもあり、これらの団体はまだ需要があると考える事ができます。
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パチンコホールを始め、パチンコ業界の変えるために市場導入されたのがスマパチとスマスロでしょう。
しかし、メダルや玉が不要になったことで、業況が悪化してしまう団体が出てきてしまうのは、本末転倒と思えます。
業界全体がプラスに働くようスマスロやスマパチの使い方をもう一度見直してみるのもいいかもしれません。
【参考】
●パチンコ業界の設備系3団体、統合を検討へ
●業界団体相関図2023※PDF注意
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