パチンコ店に「騒音」はつきもの。
イヤホンや耳栓、なんならパチンコ玉を耳に突っ込んで音を遮断する人もいます。
このような環境で懸念されるのが「騒音性難聴」ですが、厚生労働省によればパチンコ店は「騒音性難聴」になる職場ではないそうです。
騒音作業場とは
厚生労働省のガイドラインによれば、85デシベル以上になる可能性がある作業場を「騒音作業」としています。
工場や、建設工事現場、林業、空港の駐機場所などでの仕事が主な騒音作業場の例で、半年に一回は健康診断をしなければならないなどの規則があります。
一方、騒音がある環境でも、85デシベル以下であれば1日8時間は問題ないとされており、10年その環境であっても「騒音性難聴」にはならないとされています。
パチンコ店は騒音作業場ではないが…
パチンコ店内は80デシベルと言われており、騒音作業場ではありません。
とはいえ、80デシベルなので、ボーダーラインの85デシベル一歩手前です。
最近の機種は筐体の装飾が派手になっているだけではなく、音も大きいので、油断していると85デシベルになってしまう可能性も少なくありません。
騒音作業場になると経費がかさむ
85デシベル以上ある騒音作業場で仕事をする場合、半年に1回は健康診断が必要、1日8時間以上はその環境で仕事をしていはいけないとされています。
なので、騒音作業場で仕事をすると、健康診断の回数が増えますし、スタッフは8時間以上働くことはできないので、人を増やさなくてはいけなくなり、人件費などが増えてしまうことになるので、スタッフだけでなく、ホール経営者も痛手を負うことになります。
筐体の巨大化で懸念される騒音、一方で救世主も?
筐体は年々巨大化しており、筐体の重さを皮肉るスタッフの声も見受けられます。
2021年には遊技機の大型化に対しメーカー団体へ意見・要望を出す業界関係者もおり、話題となりました。
筐体の大型化・音量が大きくなる中、逆行した遊技機、スマパチの『e仕置人』が導入されます。
京楽の機種といえば「仏壇枠」といわれ、大型化する筐体の最たるものでしたが、『e仕置人』はド派手な装飾をとっぱらい、スマート化したことが話題となっており、導入前からユーザーから称賛されています。
メーカーがユーザーの目を惹くために筐体を巨大化したり、音量を大きくするのはわかりますが、それによって従業員の負担が増えたり、騒音作業場になるリスクも増えたり、さらに余計な人件費がかかってしまうためホールの経営を妨害することになりかねません。
ユーザーやホールが求めているのはド派手な筐体ではなく、演出やコンテンツ、スペックでしょう。
メーカに求められるのはユーザーやパチンコ店のスタッフが快適に過ごせるような台づくりではないでしょうか。
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【参考】
●騒音障害防止ガイドラインの一部改正案が公開、パチンコ店は騒音作業場の対象外に
●騒音障害防止対策の検討|厚生労働省
●職場の安全サイト|厚生労働省
●「騒音障害防止のためのガイドライン」解説パンフレット(※PDF注意)
●深谷市_ 騒音の大きさの目安(※PDF注意)
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