パチンコやパチスロで遊技を終えたお客様が必ず訪れる景品カウンター。出玉(コイン)の数を見てなんとな~く賞品を渡していたりしませんか?
実はその賞品には色々な規則があるのです。
ホールで提供することができる賞品
景品カウンターに陳列されている賞品ですが、「9,600円以下」で「一般的に日常生活で使われると思われるもの」であることが義務付けられています。
そのうち200種類はその賞品自体を陳列しなくてはいけないのですが、それが不可能な場合は写真やパネル、カタログでもよいとされています。
500種類以上の賞品が必要?
ホールに設置されている遊技機が500台以上あるホールでは500種類以上の賞品を揃えなければいけない、という義務があります。
勿論これもカタログなどで賞品の数を補うことが出来ます。
近年ではブランド品(偽ブランドは不可)や電化製品や化粧品の他にケーキなどの保存が難しい賞品も陳列されており、ちょっとしたスーパーマーケットのようなホールもあり、それがリピーターを増やすきっかけになることもあるそうです。
守らないと風適法違反に?
この賞品による様々な決まりごとですが、実は風適法(風営法)がベースとなっています。
しかしこれらの規則を全てのホールが守っているのか、と言われるとそうでもないようで、平成25年10月に警視庁が「ぱちんこ営業に係る賞品の取りそろえの充実の更なる推進について」という通知を出し、ホールに注意を促しています。
消費税が10%になっても景品の値段は変わらない
2019年10月、消費税が8%から10%に引き上げられました。
そこで湧く疑問といえば、「賞品にも消費税増税が適用されるか」ということ。この疑問に対する答えですが、賞品に消費税の増税は反映されません。
というのも貸玉に消費税の増税が反映されているため、賞品にも消費税増税を反映させてしまうと二重で税金を収めていることになってしまうからです。
今日は景品カウンター担当だ、なんて方はあたりを見渡してみてください。今まで気付かなかった賞品のカラクリを発見するのも楽しいかもしれませんよ。