2021年8月4日の月間SPA！にパチンコ店員が実際に使った”お声掛け”フレーズが掲載されている。
そこで、フレーズとお声掛けに至った経緯などを紹介したいと思う。
『次やったら退店していただきます』
「データ異常が出ているので」や「プロの方はお断りしているので」という言葉を言った後などに使うフレーズ。
即出禁ではなく、退店を促すときに使うのがベストとのこと。
そのほか、『お客様、巧いので少し控えていただけますか？』、『お客様、巧いので少し控えていただけますか？』など婉曲的な言い回しで退店を促すケースもあるとか。
『会員カードお持ちですか？』
店員側がプロと判断したので、個人情報を管理させてください、という意味合いで使うケースもあるのでは、と思う遊技者もいるようだ。
初代北斗無双での時短中に止め打ちを開始したところ、店員が飛んできて会員カードの有無を聞いてきた。両隣には普通に会員カードなしで打っている人がいるのに、ピンポイントでこのお声がけは不自然すぎる。要は「見てますよ」ってことが言いたいのだろう。もしくは、巧い打ち方をする人は会員として個人情報を管理しておきたいということもあるのだろうか。いずれにせよこの言葉は、間接的に注意するいやらしい手法といえる。
『二度と来るな！！』
ゴトなどの犯罪を見つけた時にいうフレーズとのことだが、遊技者の怒りをかうことになるので、不審な遊技者を見つけた際は、上長などに相談し、どのようなフレーズで声掛けをするか相談するのがよいだろう。
お声掛けをする判断基準は？
ちなみにお客様にお声掛けする判断基準は主にベース値の異常で、それが発覚した場合ホールコンがアラートを表示する。
そのアラートがインカムで伝達されたあと従業員が遊技者が固定ハンドルをしていないか、ストップボタンを頻繁に使用していないかを確認し、お声掛けをする、という流れとなっているのだそう。
アラートが出た台で打っている遊技客の手元をチェックして、ハンドル固定していたりストップボタンのマメな使用で効率が良い遊技をしている場合は、「掲示している遊技ルールの通り、当店では止め打ち等による技術介入はお断りしております」といった声掛けに至るという訳です。
「パチンコ屋の裏話 現役店長がこっそり更新」の管理人楽太郎氏によれば、ホールが遊技ルールを店内に掲示している場合、遊技者との間に民法上の契約が成立していると考えることができるので、遊技者に対するお声掛け（注意）は正当な行為と主張することができるとのこと。
声掛けに、法的な正当性はあるのかに関しては、来店客に対して周知のものになるような場所/手段で遊技ルールを提示していて、その状況で来店客が玉を借りて遊技を開始した時点で、民法上の契約が成立していると考えるお店がほとんどかと思います。
トラブルは避けたいところではあるが、他のお客様に迷惑が掛かるのであれば、“お声掛け”せざるを得ない。
パチンコホールの従業員に課せられていることは「お客様が安心して遊技できる空間を提供」することだ。
お声掛けの対象となった遊技者とのトラブルを少しでも軽減するために今回ご紹介したフレーズを使用してみてはいかがだろうか。
【参考】
パチンコ屋の”お声がけ”はプロの証！？ 店員からの警告集
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