3時間で24,000円! 出玉アピールスタッフ
2018年8月8日、Twitterにホールの店長と思しき方から下記のような投稿があり、パチンコ・パチスロの関係者は肝を冷やしたのではないでしょうか。
近所の方から紹介された仕事で
共和って会社の出玉アピールスタッフとして雇われて来たとの事。ココで3時間遊戯するだけで
24000円貰えるって言われて来たのとお婆ちゃん…それは詐欺に騙されてるよ…
(「とら」(@tora777surokasu)さんのTwitterより引用)
被害者の女性は、5,000円を振込み「出玉アピールスタッフ」として来店。
しかし、そんなスタッフが来るとは聞いていない「とら」さんは、スマホで検索し、
自覚をしていなかった女性に詐欺に遭っていることを教えてあげたそうです。
打ち子の手口
ひとえに『打ち子』と言っても呼び方は多数あり、「サクラ」や「モニター」、そして今回の「出玉PRスタッフ」がメジャーです。
いずれも高い日給を謳い、その仕事をするためには、予め保証金や登録料を支払わなくてはいけないのだとか。
そして入保証金などを支払うと連絡がつながらなくなることが多いようです。
そんな詐欺に対して全日遊連は、被害に遭う人に下記のような注意を促しています。
業界団体(組合)・メーカーが「攻略法販売」・「打ち子(出玉PRスタッフ、モニター、サクラなど)募集」業者に業務委託(認可・提携)を行うことはありません!
「攻略法販売」・「打ち子(出玉PRスタッフ、モニター、サクラなど)募集」業者の所在地(住所) と警察庁のホームページ上で公表している“振込め詐欺被害者が現金等を送付した住所の公表について”と同一の所在地(住所)が多く見られます。
全日本遊技事業協同組合連合会HPより引用
つまり、打ち子(出玉PRスタッフ、モニター、サクラなど)は存在しないのです。
攻略法詐欺で128万円被害
パチンコやパチスロ系の雑誌や、WEB広告にあるパチンコやパチスロの「攻略法」も詐欺の一種です。
そもそもパチンコやスロットには攻略法は存在しません。
ですが、2018年3月。仙台市の女性がパチンコの「攻略法」詐欺で128万円を騙し取られました。
その内容はというと、「秘密の方法」でパチンコを打ってもらえれば、行くたびに5万円もらえるというもの。
しかし、指定されたホールで「秘密の方法」で打ってみたものの、当たりを引くことが出来なかったため、詐欺であることが発覚したのだと言います。
これも“登録料”や“機密事項代”といった、「いかにもありそうな必要経費」を謳った手口であったようです。
「被害者救済サイト」も詐欺!?
詐欺は「打ち子」や「攻略法」だけではありません。
お金を騙し取られた被害者を救済する「救済サイト」も詐欺の可能性があると日遊連は警鐘を鳴らしてます。
また、救済を請け負うNPOのような組織でも詐欺は起こるようで、パチンコホール組合である全日遊連(全日本遊技事業協同組合連合会)は、過去にあった詐欺の手口の事例を細かに掲載し、注意を促してます。
しかし、お客様にとって全日遊連は遠い存在です。お客様との距離が誰よりも近いホールスタッフこそがお客様を救い、
そしてマイナスイメージがあるパチンコやパチスロ業界に一縷の光をもたらすのも、ホールスタッフの役割になってくるかもしれません。
【関連用語】
打ち子詐欺(出玉PRスタッフ詐欺) 打ち子 サクラ