「パチマーケティング」第10回目は、マーケティング・ミックの4Pの一つ、「Place(流通チャネル)」について。
ここでは主に機種や景品の陳列などをご紹介致します。
機種配置について
お客様がパチンコホール内で実際に通るルートを念頭に考えることが重要となってきます。
具体的には、トイレや景品カウンター、喫煙所などのルートを考慮して機種の配置を決めることです。
例えば、島地図を用意して、ミドルやライトミドル、甘デジ等何かのグループに分け、島図に当てはめてゆきます。
この際、他店との差別化を図るときは萌台コーナーやAタイプといったグループに分けてみるのもいいかもしれません。
また、出入り口などお客様が通りやすいところには、人気台や新台を設置。
一方で、導入されてから時間が経ったものや、お客様がつかない台は、人気台のように人通りは多くないかもしれませんが、低貸コーナーなどに移動させるなどして、5スロや4円パチが好きなお客様にターゲットを絞って、設置する方がいいとされています。
景品陳列について
出玉と景品を交換する際に、一定の法則に則って配置すると、お客様にアピールしやすくなります。
これも消費者であるお客様に景品を手にしてもらうルートです。
まずは、左右対称に並べる方法。どの大きさの景品にも使える配置の仕方です。
三角形に並べるのも、左右対称に並べることでスッキリし、細かい商品を並べる際に役立ちます。
また、景品の大きさによって上下や奥行きの配置も気を配るといいでしょう。
上や手前には小さい景品を、一方で大きな景品は下や奥に配置する方がお客様にとって見やすいルートとなります。
ちなみに、商品が目に入りやすく手に取りやすい場所はゴールデンゾーンと言われています。
このゴールデンゾーンですが、下記のような高さが目安となります。
ゴールデンゾーン高さ有効範囲
男性客 床上70cm~160cm迄
女性客 床上60cm~150cm迄
展示会などの商品陳列の場合 床上220cm迄
中でも人の目は左から右へとZ字に動くので、ゴールデンゾーン且つZ字に商品を並べることで、景品をアプローチしやすくなるそうです。
機種もそうですが、景品の配置に対するお客様の視線を意識したルート考慮にいれることで、お客様は快適に遊技でき、ホール側は運営の向上に繋がるかもしれません。
もし、空台になっている通路ができてしまっている、交換してもらえない景品がある…という時は一度配置を見直してみるのも一つの手でしょう。
【参考文献】
よくわかる 店長のための マーケティング入門|エンタテインメントビジネス総合研究所(著)
[ポイント図解]マーケティングのことが面白いほどわかる本| 江口 泰広(著)
リコーのマーケティング支援
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