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『沖ドキ!』撤去で問われる21世紀会決議の拘束力

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21世紀会決議の遵守に対し波紋が広がっている。

この問題の対象機種となっているのが、2021年1月11日に撤去となった機種が『沖ドキ!』だ。

コロナ禍ということもあり、当初の撤去日から7ヶ月も延期となった『沖ドキ!』だが、21世紀会決議を遵守せず、未だ凱旋(『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』)をも設置しているホールがあるという。

21世紀会決議にさほど拘束力がないとはいえ、遵守しないホールだけでなく、栃木県遊協をはじめとした5団体(群馬、茨城、三重、愛媛)がさらに設置期間の延長を要請する事態となっている。

栃木県遊協の金淳次理事長は旧規則機の取扱いに関するパチンコ・パチスロ産業21世紀会決議について持論を展開。複数の出席者によると、「高射幸性遊技機は21世紀会決議どおり、当初の検定切れ、認定切れの日までに撤去する。だが、その他の旧規則機は2020年5月20日施行の規則改正で1年延長するとした経過措置期間内での運用が認められるよう、再検討してほしい」との要望が出された。

【レポート】『沖ドキ!』撤去に影響!? 全日遊連内部での混乱の行方/

このような遵守しないホールに対して、製品を販売しないと明記しているメーカーもある一方、通常通り製品を販売するメーカーもあり、その対応に業界関係者が苦言を呈している。

※遵守しないホールに対し警告
パチンコ・パチスロ産業 21 世紀会決議内容の遵守のお願い|山佐株式会社

過去に21世紀会決議の誓約書未提出のホールに対し、全日遊連が罰則を設けるか、そのホールに対し「一定期間の資格停止」検討しているという報道があった。

21世紀会の決議事項を守らないホールに関し、「当該ホールが所属する団体から一定期間、組合員資格、会員資格を停止する方向で検討中。全日遊連としても現在、各都府県方面遊協にその旨の規約を追記するよう、要請している」と明言し、“決議の順守”に向け、厳然たる姿勢を示した。

全日遊連、不順守ホールへの罰則を検討

それを受け2020年11月26日、東京都遊技業協同組合は、『パールショップともえ町田609』の組合員の資格を停止を発表。

撤去日が過ぎた『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』などの高射幸性パチスロ機を設置・稼働していたことが理由とされている。

また、2020年12月、10月より運用された21世紀会決議を遵守していないホールに対する「通報・確認システム」には約1ヵ月半の間に(12月)435件あったことが判明した。

このシステムはインターネットの専用フォームから誰でも通報でき、遵守されていない事実が確認された場合、関係諸団体に通知するというフローになっている。

※下記QRコードをスマートフォンで読み込んで通報

※もしくは、こちらのURLより通報
21世紀会誓約書未履行事案連絡フォーム

クリーンな業界にすべく様々な策を講じているが、未だ21世紀会決議を遵守していないホールがあるのが現状だ。

この状況を打破するためには誓約書にある程度拘束力をもたらすことが予想されるが、これが業界に及ぼす影響、規制緩和への影響はどのくらいあるのか。21世紀会の動きに注目したい。

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