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パチスロ設置数が8年ぶりに157万台に

投稿日:2021年6月29日 更新日:

6号機による客離れが影響しているのか、パチスロの設置比率が去年の163万から157万台になった。
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今、『マジカルハロウィン~Trick or Treat!~』や『Sうしおととら 雷槍一閃(うしとら)』など6.2号機が検定を通過し話題となっている。

6号機が不調である現在、有利区間が長くなったなど改善はされているが6.2号機は低迷しているパチンコ業界の流れを変えることができるのだろうか?

【パチスロ参加人口が減少】

2018年の10月に6号機『HEY!鏡』などが導入されて以降、遊技人口は回復せず、「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」よれば、2021年の参加人口は約813万人で過去最低となっており、増加傾向にあったパチスロの参加人口は、1年で約20%も減少した。

2021年の参加人口は約813万人で、昨年に比べ約208万人の大幅な減少となり、過去最低を更新した。参加人口の大幅な減少には、新型コロナウイルス問題、新規則機への移行に伴う遊技機の問題などが背景に存在すると同社では分析。

また年代別では20代以下の参加率が4.5%減、30代以下の参加率が2.9%減と、若年層の参加率の低下が目立った。

パチンコ、パチスロ別の参加人口は、パチンコが約732万人(前年比約162万人減)、パチスロが約573万人(同約145万人減)。近年、増加の傾向にあったパチスロも大きく減少した。

パチンコ、パチスロ参加人口が過去最低に、前年から208万人減の813万人

パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021
参加人口等の調査結果(速報版)

パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021 参加人口等の調査結果(速報版)

【パチスロの設置台数は8年ぶりに150万台に】

また、警視庁が2021年5月に発表した「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」によれば、パチスロの設置比率は前年比約30%減となっており、パチンコの約5%減と比べ大幅な減少となっている。

遊技機の設置台数はパチンコ243万2,563台(前年比12万5,282台減)、パチスロ157万2,048台(同65,8582台減)、スマートボール等176台(同3台減)、合計で400万4,787台(同19万1,143台減)となった。

パチンコ店25年連続の減少、令和2年末は9,035店に 警察庁発表

令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について

令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について

パチンコよりも遊技人口の減少率が高いパチスロの設置比率が下がるのは当然のことといえる。
【参考】
https://www.segasammy.co.jp/japanese/media/file/ir/management/market/market_data.pdf

【遊技人口が減少した理由は6号機か】

2021年3月に発表された「パチスロプレイヤー調査2020」はパチスロをやめた人の7割が「勝ちにくい」ことを理由にあげており、やめた時期が「1~2年前」が約8割であることから遊技人口が減少した原因の一つが6号機であることがわかる。

パチスロをやめた理由では、「勝ちにくい」が休止者全体で7割以上、時期別で見ると「1~2年前」が約8割で最も高い。前年よりも「使えるお金や時間が減った」といった生活要因は低下する一方で、「勝ちにくい」「お金がかかる」「時間がかかる」「おもしろい機種がない」といった遊技機要因は上昇。また、直近の休止者ほど遊技機に関する要因が高い傾向にあるとした。

パチスロ参加人口約716万人、前年比約94万人の減少/日遊協「パチスロプレイヤー調査2020」

6号機で遊技した人がリピートしない理由の一つが「一撃に期待できない」となっており、内8割以上が2400枚規制に対してであった。

一撃出玉と有利区間の上限に「納得できない」理由では、「一撃の上限枚数に制限がある」「上限枚数に達すると、上乗せG消化ができない」「大量獲得のイメージがわかない」「上限ゲーム数に達すると、十分に獲得できず終了する」が8割以上にも上り、上限枚数2,400枚の制限に対する不満が高かった。

パチスロ参加人口約716万人、前年比約94万人の減少/日遊協「パチスロプレイヤー調査2020」

6.2号機では2400枚規制は変わらないものの、有利区間は3000Gと緩和されているため「勝ちにくさ」は緩和されているので、遊技人口の減少率が減少することは期待できる。

パチスロプレイヤー調査2020 調査報告書

パチスロプレイヤー調査2020 調査報告書

【スロットよりパチンコを重視?】

パチンコ・パチスロ情報島の“パチンコ・パチスロの設置比率”に関する調査では、パチンコとスロットの設置比率は6:4が平均となっている中、大手ホール企業ダイナムやマルハンはパチンコの設置比率が平均を超えており、スロットよりパチンコを重視している傾向にあると考えられる。

パチンコが一撃性&出玉スピードが速い「P大工の源さん 超韋駄天」でヒットしたり、スロットの天井機能のように「遊タイム」を搭載したことからユーザーのパチンコに対し好印象を抱いていると思われる今、当然の結果と言える。

4位にはホール企業最大手の「ダイナムグループ」がランクイン。同グループは1円パチンコをはじめとしたパチンコ低貸営業比率が非常に高い点が数値に表れていると言えそうだ。ちなみに「マルハングループ」のパチンコ設置比率は64.28%と、こちらも全国平均を上回っている。

パチンコ重視の店舗運営、ランキングトップはパチンコ比率70%超の「丸善実業グループ」

6号機が不評であるとはいえ、スロットの需要は0ではない。コロナ禍で不況ではあるが、ユーザーへの還元を控えすぎると「6号機は勝てない」と印象をより植え付けてまうことになり、稼働が下がってしまうだろう。特定日と思われる日だけではなく、通常営業時の高設定の使い方も検討し直すことで、6号機の印象が変わり、稼働に繋がるのではないだろうか。

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