―今、ホールが求めている人物像ってありますか?
パチンコ・パチスロ業界は3割を切らない高い離職率なので、各店舗即戦力・右腕になりうる人材を求めています。
ただ、それを新人に求めるのは酷… そうなると、店舗責任者や、その上の立場の人達は「業界を客観視できているか?」、「時系列を追いながら業界の将来を理解しているか」ということを見ています。
出世にはパチンコやパチスロの演出の知識は不要! 必要なのは…
―求めているのは将来的なビジョンを持ち合わせた人ということですか?
店長さんですら、今後の行く末が分かっていない人が多いですね(苦笑)
「2年後、6号機になるから、今この機種買わなくてはいけない」というビジョンを持ち合わせている人って少ないんです。
なので、その将来を見据えた視点を持っているだけで、すぐに店長候補になれると思います。
―それ以外にも、機種の知識が豊富な方が出世が早かったりするんですか?
演出よりも設定1〜6で売上がどれだけ変わるかを知っていることが大事。
6が2,000回転、4,000回転、8,000回転と回転数が増えた時、粗利はどうなるか…等を知っていることが重要ですね。
「計数」が出世への近道!
―では、何が必要なのですか?
数多くある台の演出を事細かに知るよりも、営業戦略として力になる知識を身につけるべきです。中でも「計数」を学んでおけば、出世のスピードがかなり違いますよ。
―「計数」を知ることが出世に関わるのですか?
出玉や利益を考える役割に任命された時、「計数」を知っているか知っていないかで大きな差がでます。不動産業界でいう宅建ぐらい必要不可欠な知識です。
―「計数」は出世には欠かせないと。
お店の営業に関してとても役立つ部分ですが、計数にアレルギーを持ってる人が多い(笑)でも、これから業界に入りたい人は絶対に覚えておいた方がいいです。
人柄で店長になる人もいますが、計数をしっかり学んでいる方が給料と昇級スピードが絶対的に違ってくるので、勉強することをオススメします。
―ちなみに、どこで学べばいいですいか?
パチンコ計数計算のセミナーもありますけど、割高な受講料を取っている場合がほとんどです。インターネット上にわかりやすく載っているので、参考にしてみてください。
―パチンコ・スロット業界に就職される人に何か一言をおねがいします。
現在約9,000店舗のホールが全国に存在しています。しかし、2020年にさらなる減少が始まり、最終的に5,000店舗となるとも予想されています。
もし、業界に飛び込む気概のある方は、生き残りがほぼ確定して安定的なお店・中小規模だが早く出世できそうなお店など、自分がどのお店で戦いたいかということを主眼に、就職先を選んで欲しいです。
取材・文 / 桜井智宏
イラスト / BANCO
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