“なんとなく分かってくる『計数』学習帳”、今回は【粗利益率】について。
【粗利益率】とは、売上金額に対し“いくら儲けたか”を表す数値で、「売上総利益率」や「粗利率」とも言われます。
パチンコホールだけでなく、経営をしていくうえで必要不可欠となる【粗利益率】を求る計算式は、このようになります。
【粗利益率】
※単位は%(パーセント)です。
ここでちょっと例題
売上が20,000円、お客様が景品と交換したのが8,000円だった場合、売上率はいくらになるでしょう。
「売上」というのは、パチンコホールの場合、お客様が玉やメダルを借りるときに投資する金銭のことをいいます。
「粗利益」というのは、その「売上」からお客様が交換した金額を引いたものになります。
つまり、20,000円-8,000円=12,000円となり、この【12,000円】が粗利益となります。
では、これを計算式に当てはめてみます。
粗利益率(%)=12,000円÷20,000円×100で、粗利益率は60%となります。
粗利(いくら儲けたか)が分かりやすい計数
例えば同じパチンコホールのグループでも、店舗によって交換率などが異なることはあるかと思います。
そんな時この計数を使えば、どの店舗がどれだけ粗利が高かったのかが、ざっくりではありますが、算出することができます。
ですが、正確な数値を出す場合は交換率・損益割数も考慮しなくてはいけません。
粗利益率がよかった! でも本当に儲かってる?
粗利益率が高かったといっても、必ずしも多くの粗利が出ているわけではありません。
前述した例題では「売上」のことしか書いてませんが、そこに人件費や雑費などが加算されると粗利益率はさがります。
粗利益率は簡単に“儲け具合”を算出できる計数です。
経営をするうえで、ざっくりとした指標にするのにはとても便利ですが、詳しい数値を求める場合は経費も考慮しなければならないので、ご注意ください。
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