メーカーの2021年3月期の連結決算が発表され、藤商事は「Pとある魔術の禁書目録」がヒットしたことから黒字に転換した。
【11/2導入】Pとある魔術の禁書目録【安心のフルST設計×遊タイム】 https://t.co/9Nz3MetqLp
— パチンコ業界誌「遊技日本」 (@yuginippon) October 30, 2020
他にリリースされた機種は下記となっており、販売台数は7万500台（前期比プラス40.8％）、売上高は269億2000万円（同プラス37.6％）。
各社が懸念するパチスロの6号機を見送ったことも黒字転換の要因と考えることができる。
「Ｐリング 呪いの７日間２」（1万1900台）、
「Ｐ遠山の金さん２ 遠山桜と華の密偵」（6700台）、
「Ｐとある魔術の禁書目録」（2万6600台）、
「Ｐ ＦＡＩＲＹ ＴＡＩＬ２」（7700台）、
「Ｐ戦国†恋姫 Ｖチャージｖｅｒ」（6000台）、
「Ｐ緋弾のアリア ～緋弾覚醒編～」（8000台）
藤商事決算、「Ｐとある」などパチンコ販売の好調により黒字転換
平和は大幅減益
平和も2021年5月13日に決算を発表。
遊技機の売上高は332億92百万円（前期比46.0％減）、営業利益2億87百万円（同98.4％減）となり大幅に減益となった。
コロナによる遊技機販売の減少が主な要因という。
【参考】
平和 21年3月期決算 遊技機販売台数減少などで大幅減益、22年度は大幅増益の見通し
来期はパチンコ＆パチスロ「Pガールズ＆パンツァー 劇場版」や、「Pめぞん一刻～Wedding Story～」といった人気機種がリリースされる予定で、V時回復を狙う。
セガサミーHDは赤字転換
セガサミーは2021年5月13日に 2021年3月期の通期決算発表。売上高は531億（前年比マイナス49％）となった。
スロットの旧規則機の撤去延長により、6号機の需要が低下し、販売台数が大幅に減少したことが原因。
一方で、巣ごもり需要により好調となったコンシュマーゲームが遊技機事業を下支えしたが、遊技機事業の穴を埋めるまでには至らなかった。
来期はスロットの旧規則機の入替に向け新作の投入や、テレビCMが解禁となったことから広告宣伝費などによる増加を見込んでいる。
同社は来期パチスロは9タイトル、パチンコは5タイトル市場に投入する予定で、スロットは前年比186％増の101,000台（前年35,273台）、パチンコは前年比50％増103,000台（前年69,013台）の販売を予定している。
コロナ禍であってもヒット機は正義
コロナの影響で赤字となっているメーカーが多いが、藤商事の「Pとある魔術の禁書目録」のようなヒット作次第では黒字となるケースもあることが分かった。
「Pとある魔術の禁書目録」は固定ファンが多い新規コンテンツで、勝てば出玉がでるという王道かつ分かりやすいバトルタイプ。新規ターゲットに合ったスペックとゲーム性が今回の結果に繋がっているのかもしれない。
コンテンツが強いことは勿論であるが、新規ユーザーを取り込むにはスペックもフローも分かりやすい方が良いのは今回の決算で窺い知ることができる。
セガサミーは2021年5月10日に『P北斗の拳8 救世主』を市場に導入した。この機種もバトルタイプで、大当たり時はすべて1500玉と分かりやすいスペック。この挑戦が来期に影響するのか否か、注視していきたいと思う。
【その他のPSニュース】
【パチンコ・スロット用語一覧】
【その他の初打ちまとめ】
