【勢いがあるのは増加率が最も大きいアミューズグループか】
パチンコ・パチスロ情報島が、最も勢いのパチンコホールは、『キコーナ』のアンダーツリーグループ、アミューズグループであったと報じた。
ここで言う「勢い」とはコロナ禍で業界全体の景気が低迷しているにも関わらず設置台数を増加させている力がある、という意味である。
この調査は遊技機の2021年5月時点の総設置台数と2019年5月時点での数値を比較し算出されたもの。
最も設置台数が増えたパチンコホール企業は『キコーナ』のアンダーツリーグループ、増加率が大きかったのは『アミューズグループ』で、後者は2年前と比較して165%も増加している。
鳥取県や首都圏でホールを展開する『デルパラグループ』も増加率が150%という数値を叩き出しており、現在の店舗数は18店舗であるものの、今後の動向に注目したい勢いのあるパチンコホール企業と言っていいだろう。
【参考】
最も勢いのあるパチンコホール企業は『キコーナ』のアンダーツリーグループ、台数増加率ではアミューズグループがトップ
【マルハンの勢いは社内カンパニー制次第か】
当調査では勢いのあるパチンコホール企業TOP25が発表されているが、ランクインしている企業の中で設置台数が減少しているのはマルハングループで、2021年4月からスタートした「社内カンパニー制」が今後どのように影響してくるか注目したいところだ。
カンパニー組織は5つとなっており、「東日本カンパニー」(東京都千代田区、韓裕カンパニー社長)が、関東地区、山梨、静岡、長野の各県を管轄。「北日本カンパニー」(東京都千代田区、韓俊カンパニー社長)が、北海道、東北、北陸の各地区に加え、愛知、岐阜、三重の各県を管轄する。
加えて、「西日本カンパニー」(京都府京都市、韓浩社長)は、関西、中国、四国、九州の各地区を管轄し、「金融カンパニー」(東京都千代田区、韓健カンパニー社長)は金融サービス事業を手掛けていく。また、本社管理部門の一部を担当する「グループユニット」(東京都千代田区)も組織されている。
【設置台数は増えてはいるが店舗数はピーク時から50%減】
また、警察庁生活安全局保安課の「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」によれば、2020年の1店舗あたりの設置台数は、前年より8.0台増えて443.3台に。
設置台数の数値だけみると、パチンコ界の景気回復に兆しが見えてきたようにかもしれないが、パチンコ店自体は25年連続で減少しており、ピークであった1995年の18,244店の2分の1まで店舗数は落ち込んでいる。
パチンコ店の数は、平成7年(1995年)の18,244店をピークに減り続けており、令和元年は昭和56年(1981年)の9,807店以来、38年振りに1万店舗を割り込んだ(9,639軒)。令和2年も減少が続いたため、店舗数は25年連続の減少となる。
パチンコ店25年連続の減少、令和2年末は9,035店に 警察庁発表
コロナ禍、旧規則機撤廃延期などパチンコ業界が回復するにはまだ時間を要するだろう。遊技機の設置台数だけでは景気の回復を期待することは難しいかもしれないが、今は打破する勢いが必要なのは確か。
増台という視点から勢いのあるパチンコホールを分析してみるのも景気回復のヒントになるのかもしれない。
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