1ぱちと4ぱち、5スロと20スロユーザーの割合はほぼ同じ
低貸しといえば1ぱちや5スロが多いが、今では0.5ぱちや、2スロなどさらに低貸し化したフロアを設けるパチンコ店も昔に比べ見られるようになった印象がある。
(※以下、1ぱち、5スロを『低貸し』、4ぱち、20スロを『通常貸し』と表記)
大手パチンコホール・ダイナム(https://www.dynam.jp/corp/about/shop.html)の「ゆったり館」は低貸しパチンコをメインに遊技台を設置している。
低貸しのバリエーションも増えたことからユーザーからのニーズが高まっているのかと思われたが、蓋を開けてみれば低貸しユーザーと通常貸しユーザーの割合はほぼ同じであることが分かった。(パチンコ・パチスロ プレイヤー調査2021より)
通常貸しで遊技するユーザーは30代が最も多い
年代別の通常貸しユーザーは、30代が最も多かったという。
30代といえばボリュームゾーンであるため、この層次第で低貸しユーザー、通常貸しのユーザーの割合が決まってくると考えることができる。
【参考】
「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」喫煙状況・遊技環境の速報値を公表/シーズリサーチ
パチンコ&パチスロユーザーの見解
パチンコ業界情報ブログ「パチンコ日報」によれば、2円ぱちんこがパチンコ業界のカギを握るのだとか。
記事によれば、2ぱちを推奨するメーカー関係者は、パチンコ業界を低迷させているのは1ぱちだという。
「1パチをなくさない限りパチンコ市場は元気にならない。今振り返ると、1パチは諸悪の根源だった。良性だった腫瘍が悪性に変わった。それが今の1パチとも言える。1パチは延命治療でしかない。1パチで利益を出すビジネスモデルが無理になった。低貸し専門のホールはこれからどんどん淘汰されていく。1パチを脱却しない限り業界の将来はない」
今の状況から抜け出すためには、2ぱちでも営業が出来るような遊技機の開発が必要だと同氏は見解を示した。
「1円脱却後は2円ですね。新台価格を下げて2円で営業ができる遊技機開発が今後の鍵になってきます。2円パチンコで新台価格は27~28万円。それと初心者を獲得するには25万円以下のハネモノ。それも今までになかった面白いハネモノ。チューリップ台は初心者にも分かりやすいかも知れませんが、ベトナムでチューリップ台専門店がオープンしましたが、見向きもされませんでした」
一方で、パチンコ業界人による「パチンコ屋元店長の業界裏話ブログ」によれば低貸しより通常貸しの方が勝ちやすいそうだ。
僕の考えでは、1円パチンコは儲かりません。
4円パチンコと同じコストが掛かっているので、ホールは出さない(出せない)からです。
そのため、1円パチンコよりも4円パチンコの方が勝てます。
また全日遊連のサイトには、低貸しに対してマイナスイメージを持っているであろうユーザーの声があった。
1パチや5スロといったものも4倍遊べるかといえば余計に締まった状態のものが多く4倍遊べるは全く体感できませんでした。
これらのことから、よく見かける「コロナ禍などが原因で不景気だからユーザーは低貸しにシフトしている」という考察は一概に正しいとはいえないことが「低貸しユーザーと通常貸しユーザーの割合がほぼ同じ」、という結果から窺い知ることができる。
幸にも不幸にも昔に比べ時間はある。ホールを運営する上でどの層をターゲットにするのか、稼働率を見てどのレートが好まれているのか、一度立ち止まって考えてみることが自店だけでなくパチンコ業界の景気を回復に向かわせるカギになるかもしれない。
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