2023年5月16日、全日遊連が定例理事会を開催されました。
そこで取り上げられたのは物流業界「2024年問題」で、これはパチンコ業界にも大きく影響するというのです。
「2024年問題」とは
「2024年問題」とは働き方改革により2024年4月1日から運送業務の労働時間が変わることにより起こる問題のことを言います。
トラックドライバーは長時間労働が当たり前となっていましたが、年間の労働時間の上限を定め(960時間)、ホワイト化するというのが狙いの一つです。
ホワイト化されるということで、トラックドライバー不足も解消され、物流業界が上向きに……と思われていましたが、運賃のコストが上がる、従業員の賃金が減るといった問題も出てくるため、離職が進み逆にトラックドライバー不足に拍車がかかるのではと恐れられています。
「2024年問題」がパチンコ業界に及ぼす影響
トラックドライバーが減ることが、どのようにパチンコ業界に影響してくるのでしょうか?
新台などを導入する時、トラックを利用するホールがほとんどだと思います。
しかし、働き方改革により労働時間が制限されてしまった場合、ドライバー1人あたりの労働時間も減ってしまうので、労働時間次第では、今まで1人でこなせた仕事も2人体制でしなければならず、コストは倍になってしまいます。
となると、運賃も増えてしまうため、総じてパチンコ業界に打撃を与えてしまうことになります。
中でも懸念されているのが「新台入替」で、労働時間が深夜帯であったり、入れ替えなどで時間を要したりするため、今までより人件費などのコストが嵩んでしまう可能性があるからです。
物流業界の「2024年問題」はパチンコ業界にとっても大きな問題であり、全日遊連などの業界関連団体の課題となっています。
定例理事会で挙げられた懸念事項の一つに「遊技機の大型化」があります。当たり前のことですが、遊技機が軽量化されれば、運賃も安くなるので、「2024年問題」の影響も少なくなります。
「筐体を大きくして、台をアピールする」という流れに歯止めをかけるかのごとく登場したのがスマパチ『ぱちんこ新・必殺仕置人』です。
シンプルな筐体が逆に新鮮だと評価されていますが、稼働を見る限りエヴァやリゼロを超えるのは難しいでしょうが、「2024年問題」を解決するヒントがスマパチ『ぱちんこ新・必殺仕置人』にあると考えることはできないでしょうか?
シンプルな筐体で存在感があり長期的に稼働貢献もしてくれるマシンが登場するのを期待したいところです。
【参考】
●物流業界「2024年問題」について|住友電工
●全日遊連、2024年問題について認識深める|娯楽産業
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