最近、中古機市場が大荒れしている…というか妙な事になっているのをご存知でしょうか?
数ある機種のなかでも群を抜いて価格が爆発しているのが『聖闘士星矢 海皇覚醒(SANYO)』(以下聖闘士星矢)。
2017年7月に導入された5.5号機で、「ART期待獲得枚数1350枚」という射幸心を煽りまくるフレーズがネットで踊り一躍人気機種に。
旧イベで番長やまどマギ、絆をメインに告知し、プレイヤーに朝イチ抽選をひかせてダッシュ…そんな光景はよく見受けられましたが、ずっしり腰を据えてプレイヤーを引き寄せていたのがこの『聖闘士星矢 海皇覚醒』だったのかもしれない、と今なら考えることができます。
中古機市場で高騰し続ける聖闘士星矢
そう推測させるのは、中古機市場の価格。聖闘士星矢の現在(2018年10月現在)の中古機価格は400万超。アウディのコンパクトSUVであるQ3さえ、買えてしまうほどの価格です。
この中古機市場ですが、ホールの経営者はどのようにこの市場をどのように見極めなければいけないのでしょうか?
まず、この中古機市場でわかることは人気台はなにか、ということでしょう。
新台導入当初、見込み客を想定し台は十分に確保できている、というホールはそれほど多くないと思います。
思ったより稼働が悪い、稼働がいいのに導入台数が少なかった…そう後悔している経営者の方のほうが多いのでは無いでしょうか?
そんな時の参考にして頂きたいのが中古機市場。しかしこの数値を見て、どう運営するのかは、経営者の手腕が問われます。
聖闘士星矢のような高額な中古機をどう活かすか
例えば聖闘士星矢のような中古機市場で400万円もする人気機種はもちろん需要が高く価格も高騰しています。
なので考え方によっては、導入している聖闘士星矢を売って新台を10台導入した方が良いかもしれませんが、「あえて聖闘士星矢買う」という選択肢はある意味アリなのではないかと思っています。
今では規制でガチガチに縛られたイベントを集客のため開催するのであれば、高額ではありますが聖闘士星矢を一台投入し、イベント日以外も集客をすることを考えた方が良いかもしれません。
ライターイベント<1台の聖闘士星矢
また、無名に近いライターをイベントで10回呼ぶのであれば(1イベント40万と仮定)、聖闘士星矢の方が知名度がありますし、同機種を使ったイベントを1回開催する方が「イベント日もちゃんと出しているお店」という箔がつくのではないでしょうか?
そして、これは最悪の話ではありますが、中古機市場での人気ぶりから鑑みて、聖闘士星矢がベタピンでも集客能力はあると推測できます。
今やライターや、ユーチューバー、果ては関西で打ち子軍団の親なる人物がイベントをして、「設定を入れている、いれていない」談義で彼らと共にホールがネットで叩かれる時代。
イベントではなく、中古機市場ランキングで上位になるような集客力のある機種を活かす方が健全で将来性のある経営に繋がるのではないかと思うのです。