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横浜市のパチンコ店で発生した「自家買い」とは?

投稿日:2021年6月8日 更新日:

2021年6月4日横浜市保土ケ谷区にあるパチンコ店の経営者らを自家買いの容疑で男女4人を書類送検した。遊技客から特殊景品2個計1,000円を買い取ったとしている。余罪があるかは不明である。
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【事件の概要】

2021年6月4日、横浜市の保土ヶ谷にあるパチンコ店の経営者ら4人が風適法違反の容疑で書類送検された。

これは景品交換所ではなくパチンコ店が客から直接景品を買い取るという、いわゆる「自家買い」で、不適法で禁止されている行為である。

今回の事件は昨年2020年10月7日の午後8時ごろに発覚。客から景品2個を計1000円で買い取ったとしている。

景品を直接買い取った疑い パチンコ店側を書類送検

【「自家買い」とは】

今回の事件で問題となっている「自家買い」とは、「パチンコ店」「景品交換所(買取所)」「問屋」による取引きの仕組みである「三店方式」を遵守しない違法行為の一つ。

三店方式とはパチンコ店が「買取り専用」の特殊な賞品を客に払出し、それを「古物商」と称する専門買取り業者が顧客から買い受け、更に第三者となる賞品流通業者を介してそれがまたパチンコ店に戻るというパチンコ業界特有の賞品流通方式のこと。

パチンコ換金がなぜ今議論になっているのか ~三店方式の解釈と是非~

「自家買い」はこの流れを無視し、「景品交換所(買取所)」が買い取って換金するのではなく、ホール自らが景品を買い取ってしまう行為だ。

※自家買い
本来、客の特殊景品は景品買取所が購入し、それを今度は景品卸問屋が買い取り、パチンコホールに卸すという流れになっている。都度手数料が発生し、価格が上昇していくため、コスト削減のため最初からホールが購入する「自家買い」に手を出すといった事態が起こる。無論、この行為は風営法で禁じられている。

パチンコ店代表らを書類送検、特殊景品の「自家買い」容疑

この記事にあるように、「自家買い」は「景品交換所(買取所)」や「問屋」に支払う手数料が省くために行われる。下記はその事例の一つで、手数料を省いたことで4500万円もの利益を得ていた。

直接の逮捕容疑は11月4日、道内にある今回逮捕された経営者のパチンコ店が実質的に運営する景品買取所で、客が得た景品のプレート286枚を約51万円で買い取ったというもの。報道によると山村容疑者は、「25年前からやっていた。買取所に払う手数料など約4500万円を浮かせた」などと供述しているという。

大阪府警と北海道警、道内の自家買いを摘発 2011年12月12日

 

【過去の事例】

「自家買い」は今回の事件だけではなく、パチンコ業界で頻発する事件の一つ。

今回のケースは、本来なら独立していなければならない「パチンコ店」「景品交換所(買取所)」「問屋」のうち、「パチンコ店」と「景品交換所」を同じ会社が運営していた。

ここにいくつか事例をあげようと思う。

逮捕された会社役員はパチンコ店の経営者で、会社員は同店の部長。景品買取所は本来パチンコ店と独立した第三者が経営しなければならないが、この買取所は併設するパチンコ店と同じ経営になっていたという。

佐賀県のパチンコ店が自家買いで経営者逮捕 

パチンコ店と賞品買取所の両方を経営。パチンコ店は同店のほかに3店舗経営しているという。

県内初、自家買い容疑で逮捕〜鹿児島

高橋容疑者が経営していた景品買取所に会社としての実体がなく、実質的パチンコ店運営会社と一体だったと見ていると伝えている。

自家買い容疑で経営者ら3人が逮捕〜札幌

報道によると、同店では景品の大半を問屋を通さず買い戻しており、警視庁保安課は、「店と交換所が一体化して客から直接買い取った」と判断したとしている。社長らは「経費節約のためだった」と容疑を認めているという。7年前から景品問屋に支払う手数料約8000万円を浮かせていた模様。

自家買い容疑で経営者ら書類送検

三店方式自体グレーなイメージが強く、パチンコ業界が叩かれる一つの要因となっている。にも関わらず自家買いをすることはパチンコ業界のイメージを更に悪化させる事件にほかならない。

コロナ禍で経営が低迷している中、自家買いをすることはその店舗だけでなく、パチンコホール企業に大きなダメージを与える。

目先の利益を得ることが将来的に自店だけではなく業界にどのような影響を及ぼすのか今一度考えて頂きたい。

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