2022年3月30日、パチンコやパチスロの規格解釈が改正された。
改正されたのは「出玉」と「遊タイム」についてだ。
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遊タイム
ゆうたいむ 2020年4月1日以降に導入されるパチンコ機に搭載することが可能となった新機能で、今まで青天井だったパチンコが規定回数に到達すると「時短」に突入するシステムのこと。 スロットでいう“天井” ...
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出玉はスマートパチスロや、スマートパチンコの出玉が一定数に達した場合、遊技を停止することができるようになった。いわゆる安全装置というものが発動することができるようになるということになる。
そして遊タイムは現行機よりも少ない回転数で発動することが可能となった。
「1/MLの2.5倍以上3.0倍以下の回数に限る。」という部分が「1/MLの1.5倍以上3.0倍以下の回数に限る。」に変更され、いわゆる「遊タイム」の発動回数をより浅く設計できるようになった。
これらの規格が変更になったことで考えられるメリットは、のめりこみを抑制することができるという点ではないだろうか。
出玉の上限が設定されることで射幸心が低くなり、遊タイムに到達する回転数が浅くなることで投資も抑えられると考えることができるからだ。
スマートパチスロは2022年の11月に、スマートパチンコは2023年の1月に納品予定となっている。
出玉や遊タイムの変更で依存症防止への期待が高まるため、パチンコ業界へのイメージもよくなると考えられる。
しかしこれらの次世代遊技機は設備投資に費用がかかるため市場に投入された直後に導入できるのは大手で、その遊技機の規制が緩和されているのであれば、中小零細ホールから客が流れていく可能性もあり、パチンコ業界全体が手放しで喜べるわけではないようだ。
「結局、スマートパチンコやスマートスロットの導入に積極的なのは大手ホール企業だけ。我々のような中小零細ホールには導入する資金が無い。仮に次世代遊技機に限り出玉性能が緩和されれば、お客様はそっちに流れ、導入出来なかったホールは今以上にお客様を失ってしまう」
次世代遊技機「スマートパチンコ」の導入でパチンコ業界に広がる混乱
スマートパチンコやスマートパチスロが市場に普及するにはかなりの時間を要するだろう。
それまでの間、導入することができない中小零細ホールはP機種はともかく6号機をどのようにして使い運営をしていくかが課題となってくる。
これは各ホールだけでなく、パチンコ業界全体が取り組まなければならない課題であり、それ次第でパチンコホールの閉店ラッシュに歯止めをかけることができるのではないだろうか。
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