「パチマーケティング」第2回目は「マーケティングのコンセプト」についてです。
マーケティング・コンセプトはマーケティングを行うえで、基盤や指標となる考え方です。
マーケティング・コンセプトとは?
マーケティングを行う際に軸となる考え方のこと。このマーケティング・コンセプトは時代により変化してゆきます。なのでマーケティングのトレンドという解釈もされます。
ざっくりとした流れではありますが、生産志向→製品志向→販売志向→顧客志向→社会志向の順に変化しています。
作れば売れる「生産志向」
マーケティング・コンセプトのスタート地点とも言える「生産志向」。これはお店を出していればお客様が来店する、パチンコ店でいえば、どんな機種でも設置していれば集客できるという考えでした。
品質を高めた「製品志向」
時代が変わり、物を作るだけでは売れなくなり、製品の品質が求められるようになります。これが「製品志向」です。いいものを作りさえすればいい、という考え方なのですが、お客様のニーズを読み間違えてしまうというリスクもありました。
とにかく売りまくる「販売志向」
そして製品の品質が競合他社の間で変わらなくなった時に生まれた考え方が「販売志向」です。しかしこれはマーケティングの定義である”設け続ける仕組みを作る”というマーケティングの考え方とは異なるセリングです。
セリングが悪いわけではないのですが、お客様のニーズに応えていない機種が販売されてしまっているのはこの「販売志向」から抜け出せないからなのかもしれません。
お客様が求めていることを探る「顧客志向」
この「販売志向」の後に生まれたコンセプトが「顧客志向」で、売り手ではなくお客様の要望に答える考え方です。そこから誕生したのが低貸しスロットやパチンコ。お客様が少ないお金で遊技したいという思いを軸に考えたことからできたと言われています。
社会との調和をはかる「社会志向」
お客様の要求のみを受け入れ生産していくと、環境破壊といった弊害がおきました。そこで現在の主流となっているのが「社会志向」です。と法令遵守、社会的責任、環境に配慮して社会に貢献するという考え方です。
違法だったりコンプライアンスに反する営業はお客様だけでなく社会からも風当たりが強くなる時代になったのです。
マーケティング・コンセプトは時代とともに変わるものです。現在求められているのは社会との調和ですが、もちろん企業、顧客(お客様)のことも追求したマーケティングを行わなければならないのが、求められているマーケティング・コンセプトと言われているのです。
【参考文献】
よくわかる 店長のための マーケティング入門|エンタテインメントビジネス総合研究所(著)
[ポイント図解]マーケティングのことが面白いほどわかる本| 江口 泰広(著)
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