「パチマーケティング」第3回目は「マーケティングの考え方に対する変化」についてです。
ここで出てくる用語は「プロダクト・アウト」、「マーケット・イン」、「カスタマー・イン」の3つの用語。
何がどう違うのか具体例をあげてご紹介します。
「製品ありき」のプロダクト・アウト
お客様が求めているものよりも、メーカーが企業の販売計画で製品(遊技機)を出すことをプロダクト・アウトといいます。
スタート地点は「企業目線で製品ありき」の考え方を言います。
顧客の声よりも自身のデザイン力を市場に投入し、プロダクト・アウトで成功を収めたのがAppleのiPhoneだと言われています。
「市場ありき」のマーケット・イン
プロダクト・アウトとは異なり「お客様目線」で製品(遊技機)を出す考え方をマーケット・インといいます。
事例として「朝専用のコーヒー」が挙げられます。これは働く人たちが朝に缶コーヒーを飲むことが多いという市場調査から生まれた商品と言われています。
「よりお客様のニーズにこたえる」カスタマー・イン
マーケット・インよりもよりお客様一人ひとりの要望に応える考え方がカスタマー・インです。
例として洋服のオーダーメードがそれにあたります。他にも飲食業界でいうと、サブウエイのようにお客様が野菜やお肉などをカスタマイズしたものを提供することを言います。
どの考え方がいいの?
マーケティングのトレンドは「プロダクト・アウト」→「マーケット・イン」→「カスタマー・イン」で、「プロダクト・アウトは通用せずマーケット・インの時代だ」と言われることもありますが、前述のようにAppleのiPhoneのようなプロダクト・アウトの成功例もあります。
初代牙狼のように画期的なシステムを搭載し市場に投下したプロダクト・アウト、低投資で長く遊技したいというお客様の要望を生かしたマーケット・インを具現化した低貸しパチンコやスロット。そして主人公やモードをお客様の要望でカスタムできるカスタマー・イン。パチンコ・スロット業界はあらゆる方向性からお客様のニーズに応えようと日々進化している業界なのです。
【参考文献】
よくわかる 店長のための マーケティング入門|エンタテインメントビジネス総合研究所(著)
[ポイント図解]マーケティングのことが面白いほどわかる本| 江口 泰広(著)
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