「パチマーケティング」第5回目は「PEST分析」について。
これは自社のコントロールが効かない世の中の動き(マクロ環境)を構成する4つの要因を分析することです。
要因①『P』=Politics
1つ目の要因は『P』で、これは政治的要因(Politics)の頭文字をとったものです。
法律や法改正、消費増税などがこれにあたります。
パチンコ・スロット業界(以下、PS業界)で言うなら広告宣伝規制やMAX規制、5号機の撤去などがこれに該当するといえるでしょう。
これらの規制で射幸心が抑えられましたが、遊技人口は減少してしまいました。
要因②『E』=Economy
2つ目の要因『E』は経済的要因(Economy)の頭文字をとったものです。
インフレやデフレ、為替や株価、消費行動などのことを指します。
例えていうならば、コロナ禍による営業自粛だけでなく、一部の政府による「パチンコは社会悪」だという風潮が稼働率の低下に拍車をかけ売上げを減少させました。
要因③『S』=Society
3つ目の要因『S』は社会的要因(Society)の頭文字をとったものです。
トレンドやライフスタイル、国内外の人工動態のことをいいます。
受動喫煙防止対策などで禁煙がトレンドとなり喫煙するユーザーが減少したり、喫煙所でタバコを吸うことにより遊技時間が減り稼働が減る…というのが社会的要因がPS業界に及ぼした悪しき影響と言えるでしょう。
要因④『T』=Technology
4つ目の要因『T』は技術的要因(Technolog)の頭文字をとったものです。
新技術の誕生や発展、具体的にいえば、インターネットやスマートフォンの普及、AIのことです。
PS業界でいえばSNSやアプリによる店舗ごとの差玉の開示がこれにあたるといっていいでしょう。
これにより顧客が差玉により他のホールに流れてしまうというリスクが高まりました。
「ミクロ環境」とは異なり、自社のコントロールが効かない「マクロ環境」ですが、PEST分析により社会が求めているものや、これからやるべきことの予測を立てることができるので、で客離れを食い止めるためのヒントを導き出しやすくなるかもしれません。
【参考文献】
よくわかる 店長のための マーケティング入門|エンタテインメントビジネス総合研究所(著)
[ポイント図解]マーケティングのことが面白いほどわかる本| 江口 泰広(著)
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