「パチマーケティング」第6回目は「5F分析(ファイブフォース)」について。
これは業界分析手法の1つで、5つの要因(Forces/フォース)から業界内において自社にどのような力が働いているか、といった業界内の構造を把握するためのフレームワークのことをいいます。
要因①競合他社
同じ業界内における優劣のことをいいます。
パチンコ業界でいえば、大手パチンコホールの設置台数で勝つことは難しいと思いますが、萌え台コーナーを作などを作り、アニメ好きなユーザーから支持され他のパチンコホールより優位に立つ…という戦略を考えることができます。
要因②売り手の交渉力
仕入先の企業がどのくらい決定権を持っているのか、ということです。
パチンコ業界でいうと、人気機種を作ったメーカーにどのくらいの値段で購入することができるか、どのくらいのギャランティでライターが来店イベントをしてくれるか、がこれにあたります。
要因③買い手の交渉力
顧客(ユーザー)がどのくらい価格の決定権をもっているか、ということです。
パチンコ業界の場合、粗利をいくらにするかがこれにあたると考えることができます。粗利が低ければお客様は来店されますが、一方でそれをキープするにはホールを運営する上で負担となってきます。
この分析でどのくらいの粗利ならば収益をあげことができるかを推測することができると言えるでしょう。
要因④新規参入の脅威
新規業参入してきた会社がどれくらい自分たちに影響がを及ぼすのか、ということです。
例えば、同じエリアに競合店が新しく参入することで自社のホールがどのくらい影響されるかということです。
新しく参入してきたホールが自分が運営しているホールより設置台数が多い、駅チカにある場合は脅威が大きくなります。
要因⑤代替品の脅威
競合他社ではなく他のジャンルのレジャーがどれだけ自社に影響を及ぼすのか、ということがこれにあたります。
パチンコ業界で言えば、近隣のゲームセンター、どこでも遊ぶことができるスマホゲームがこれにあたります。
これらの5つの要因を把握することで、業界でのポジションを把握し、どのようにすれば収益がでるのか、何を強化すればいいのかを知ることができると言われています。。
パチンコ業界で言えば、5F分析の結果を踏まえてホールをどのように経営してゆけばよいのか、どのようにして競合店との差別化を図るのかが見えてくるかもしれません。
【参考文献】
よくわかる 店長のための マーケティング入門|エンタテインメントビジネス総合研究所(著)
[ポイント図解]マーケティングのことが面白いほどわかる本| 江口 泰広(著)
リコーのマーケティング支援
【関連記事】
さらっと読める!パチマーケティング~マーケティング・コンセプトとは編~
さらっと読める!パチマーケティング~変化するマーケティング編~